溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
真冬の朝はツライ。

子供の頃はそんなの微塵も感じなかったのに。


「おはようございます。」

「おはよう。朝イチにクライアント来訪するからよろしくね。」

「わかりました。応接室にそのままお通ししていいですか?」

「うん、東雲が直接対応するだろうから、お茶出しよろしく。」

「わかりました。」

棚橋さんはそう言って、早々に立ち去った。

急ぎの案件があるらしく、昨日からバタついてる。

「おはようございます。あれ、棚橋は?」

「おはようございます。急ぎの案件あって、たぶん別室だと。」


「そうか。」

東雲さんの態度は以前と変わらない。

いや、以前よりも遠くなった、、、が正解か。


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