溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
「そろそろ時間だな。俺はこのまま裁判所向かうから、山下さんに書類持って追いかけるように伝えて。」

「はい。わかりました。」

「それと、今夜時間とれるか?」

「なにかあるんですか?」

「そのとき話す。」

「はい。では、今夜。」

何となく、予想はつく。

だから尚更ハッキリさせるためにも、ちゃんと話し合おう。

それにしても、一人で過ごす昼休憩より遥かに早く感じた。

テンポよく会話のキャッチボールが成せるのは、空気間が同じだからか

それとも意識してないからなのか

でも、楽しかった。

数日分の毒気が抜かれたみたいに軽い。

この調子で午後も頑張らなくちゃ。


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