溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
遅すぎた答え
これで本当に終わり。

良かった。

これからは真摯に仕事に専念して、慶太との時間を大事に紡いでいこう

私が好きなのは慶太なんだから

幸せなんだから

絶対揺れ動いたりなんかしない

もう、、、

絶対に、、、絶対、、、

「、、、うっ、、なんで、、、よ、、なんでっ、、、」

思いとは反対に容赦なく流れ落ちる涙

チクチクと心が痛い

こんなんじゃ、慶太の店になんか行けない

会えるはずない。

ゴシゴシと乱暴に涙を拭って、店に向かう足を止めた。

今日は帰ろう

帰って落ち着こう。

明日になればきっとキレイさっぱり元通り。

一晩寝たら、いつもと変わらない朝が来る。

それを信じて眠るんだ。

何も考えず、ただひたすら寝るだけ。

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