溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
頭痛い、、、。

結局、ぐっすりなんて程遠く不眠のまま朝を迎えた。

今日が休みで救われたかも。

まともに顔なんて会わせられない。

あー、そうだ

慶太にあげるバレンタインの買い出しもしなきゃ。

でも、今日はダメだ。

やる気もなんも沸き上がらないから。

リセットして、クリーンな状態で明日に備えるんだ。

「うん、よし。」

寝癖だらけの髪を無造作にまとめあげて、引き締めるために冷水で顔を洗った。

真冬には堪える冷たさも、パンパンにむくれた肌にはちょうどいい。

「、、、なんて、ひどい顔」

鏡に映った自分に呆れる。

自業自得の結果のくせに。

悲劇のヒロイン気取りもいいとこだ。

この気持ちが、すべて手遅れで取り返しのつかない事態になるなんて、、、


幸せは待ってはくれないし、常に寄り添ってもくれない。






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