溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
棚橋さんと正反対なのに、仲が良いなんて、、、

よほどもの好きか、極度の世話焼きか、

棚橋さんも本当人がいいなー。

だから、尊敬してるんだけどね。いつも自分より周りを気にしてくれる。

「楢岡さん、午後から東雲と一緒に桜木エージェントに挨拶行ってくれる?」

「はい、わかりました。東雲さんの顔合わせですね」

「うん。今後、東雲に担当してもらうからさ。」

「だそうです。東雲さん、初仕事ですよ」

若干気だるそうに、おう、と軽く返事をして、パソコンに向かうと早速桜木エージェントを調べ始めた

真剣な横顔は仕事に対しての熱意がヒシヒシと伝わってくる。

棚橋さんと同期ってことは、今30歳かぁ、、、

見えないんだよねぇ。

棚橋さんは年相応に落ち着いてる感じだけど、東雲さんはどこかあどけなさというか、時々少年のような空気を醸し出す。

「なに?」

「あっ、すみません。何でもないです。」

思わずガン見しちゃってた。

私としたことが、、、



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