溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
彼は史上最強弁護士
現実味がないまま、なんとなく二人揃って出勤してしまった。

「おはようございます。」

すでに出勤していた、宇治原さんや梶谷さんが顔を見合わせてる

「やっとですかー。」

「東雲さん、だいぶ苦戦してましたもんね。」

「一年かかったな。」

「でも、良かったですね。」

会話に入っていけず、蚊帳の外な私。

ん?まてよ。

てことはみんな知ってたってこと?

私だけなんも知らなかった?

「楢岡さん、今気付いたって顔してますよ?」

「じゃあ、周りがつついてた事も?」

「、、、え?ちょっと待ってください。どういうことですか?」

「東雲さんから協力要請されてました。」

「外堀から埋めないとな」

やられた。

虚実混交してたってことか。

どっちが転がされてるんだか、、、分かったもんじゃない。

侮れない男だってことは、最初から承知の上だったのに。

「みなさんを巻き込んだお詫びします。」

「堅いことはなし。ま、そのうち一杯ご馳走してよ。」

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