溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
だから、新見さんが出てくるとあっという間に怯んでいなくなるという、、、

なんとも素晴らしい存在。

「あ、ありがとうございます。いつもすみません、、、」

「いや、また来たら今度は最初から俺が出るから」

「ありがとうございます。」


「外なら簡単に投げ飛ばせるのにねー、楢岡ちゃん」

外から戻ってきた弁護士の一人、宇治原さんが投げる素振りをしながら笑ってみせた。

「もう、からかわないでくださいよー」

「でも、その大人しそうな見た目とのギャップに萌える」

「あ、セクハラだ!」

「あはは、訴えるなよー」

宇治原さんの言う通り、私は、幼少期から空手と柔道を習い、腕には自信がある。

見た目は確かに小柄だし、あまり目立つタイプではない。

でも、逆に困るときもある。

男より強い女なんて、、、それで何度も嫌な思いもした。


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