溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
あー、もう、何をやってんだか

蓋があいてなくて良かった。

拾おうと手を伸ばしたけど、その前にペットボトルは慶太の手に渡り、キャップを開けると自分の口に含んだ

私の水、、、

と思ったのに、次の瞬間には慶太の口から私の口へと水が流れ落ちてくる。

ゴクン。と音を立てて飲み込んだ水は温かくて、、、

いや、そうじゃなくて、これってつまり、口移しってやつ?


「あ、あの、慶太?」

驚く私を置いてけぼりにして、二口目を含むと、また私の口へと流し込んでくる。

ちょっと待って。

何が起きてるか付いていけない。

慶太は大地の親友で私の友人で、ずっと助けてもらってて、それで、、、

「さっき言ったの嘘じゃないよ。」

「え?さっきって?」

慶太が何かを言いかけたときから意識が飛んだ

きっとその時に言ったことなんだろうけど、全然記憶にない。

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