溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
想いウラハラ
新幹線に乗り込み、私達は金沢へと向かった。
座席に付くなり、パソコンを取り出して仕事を始める東雲さんの横で講演の流れを再度確認する。
棚橋さんの分も東雲さんが演説することになったから、抜けのないように細部まで目を通した。
カタカタとキー音を左耳から取り入れて、会話のない空間も特別苦にはならない。
事前に買ってきた水を手にとって、一口流し込む。
東雲さんには缶コーヒーのプルタブを外して、邪魔にならないように差し出した。
「こっちがいい」
私の手からスッとペットボトルの水を奪うと、そのまま口へ含んだ。
「それ、私の、、、」
意味ありげにニヤリとすると、ペットボトルの飲み口を私の唇へ当てた。
「間接キスだな」
「!?ちょっ、、、」
ボンッと噴火するみたいに顔が熱くなる。
いやいや、ウブな年頃でもあるまいし、たかが間接キスで何紅くなってんのよ私。
こんなストレートに反応するから面白がられるんじゃん。
座席に付くなり、パソコンを取り出して仕事を始める東雲さんの横で講演の流れを再度確認する。
棚橋さんの分も東雲さんが演説することになったから、抜けのないように細部まで目を通した。
カタカタとキー音を左耳から取り入れて、会話のない空間も特別苦にはならない。
事前に買ってきた水を手にとって、一口流し込む。
東雲さんには缶コーヒーのプルタブを外して、邪魔にならないように差し出した。
「こっちがいい」
私の手からスッとペットボトルの水を奪うと、そのまま口へ含んだ。
「それ、私の、、、」
意味ありげにニヤリとすると、ペットボトルの飲み口を私の唇へ当てた。
「間接キスだな」
「!?ちょっ、、、」
ボンッと噴火するみたいに顔が熱くなる。
いやいや、ウブな年頃でもあるまいし、たかが間接キスで何紅くなってんのよ私。
こんなストレートに反応するから面白がられるんじゃん。