溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
どうして、慶太はこんなにも真っ直ぐなんだろう。

メソメソと立ち止まったままの私を、何より大切にしてくれる。

胸がじんわりと温かくなっていく。

「慶太、ありがとう。私のそばに慶太がいつもいてくれるから、今まで頑張ってこれたんだと思う。私、ちゃんと向き合うから。過去の自分とも未来の自分とも、、、それから自分で答えを出すから。」

「うん、待ってる。希が俺の隣で俺のために笑ってくれる日まで。あ、だからって、俺の気持ち押し付けてるわけじゃないからな。」

「うん、、、」

どこまでも優しいんだから。

きっと、慶太と一緒なら笑って幸せに生きていけると思う。

踏み出せないのは私のエゴかもしれない。

もう、前を向こう。

大切にしてくれる人がいるから。

大地の分も幸せな選択をしよう。

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