溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
最上階に到着して、反撃も不発に終わってしまった。
もう、もう、何なの?
私もいちいち反応するな。
こうなったら高いツマミ食べてやる。
大人の雰囲気が漏れるバーラウンジ。
私には幾分、気が引けるほどだ。
質のいいソファーにガラスのテーブル。
運よく空いていた窓際の席を選んだ。
11月半ば。
金沢は雪国だから、夜空に夜景も映える。
向かい合って座るもんだと思ってたのに、何故かこの人は私の隣に躊躇いもなく腰をおろした。
「なんでわざわざ隣ですか?」
「隣にいたいから」
またそういうことをしれっと言うんだから
こっちが恥ずかしくなる。
なに考えてんのか分かんないし。
でも、近すぎる。
「明日、何時出発だっけ?」
「11時の新幹線に乗りますよ。ここを10時に出れば間に合うかと。」
「じゃあ、少しくらい潰れてもいいか」
「ダメですよ。潰れたら連れて帰るの大変ですから。」
「俺じゃなくて、お前が。」
「なんで、私が潰れるんですか」
「乱れたとこ見たいと思って」
もう、もう、何なの?
私もいちいち反応するな。
こうなったら高いツマミ食べてやる。
大人の雰囲気が漏れるバーラウンジ。
私には幾分、気が引けるほどだ。
質のいいソファーにガラスのテーブル。
運よく空いていた窓際の席を選んだ。
11月半ば。
金沢は雪国だから、夜空に夜景も映える。
向かい合って座るもんだと思ってたのに、何故かこの人は私の隣に躊躇いもなく腰をおろした。
「なんでわざわざ隣ですか?」
「隣にいたいから」
またそういうことをしれっと言うんだから
こっちが恥ずかしくなる。
なに考えてんのか分かんないし。
でも、近すぎる。
「明日、何時出発だっけ?」
「11時の新幹線に乗りますよ。ここを10時に出れば間に合うかと。」
「じゃあ、少しくらい潰れてもいいか」
「ダメですよ。潰れたら連れて帰るの大変ですから。」
「俺じゃなくて、お前が。」
「なんで、私が潰れるんですか」
「乱れたとこ見たいと思って」