溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
朝食のときも、新幹線の今も、東雲さんは貝状態だ。
怒ってるんだろうか
このポーカーフェイスは怒りの表れ?
気にするのをやめて、窓の外をぼんやり眺めることにした。
「なぁ、もう恋愛しないって言ったの撤回しろよ」
あ、貝がひらいた。
「なんです?いきなり。」
「ずっと考えてたんだよ。その結論が出ただけだ」
「しませんよ。あれこれ考えて理性が働くような恋愛なら、また失うことが怖くなる。もしするなら、理性なんか壊れて理屈じゃなくて本能でしか求められなくなる人じゃなきゃ無理です。」
「なら、そうするまでだ」
「え?」
「俺に溺れてしまえばいい。理性なんて働かなくしてやる」
何を言い出すんだろう
「そこまで私にこだわる理由がわかりません。東雲さんなら、もっと美人とかバリキャリとか選び放題じゃないですか。」
「それは単なる理屈にすぎない。本能がお前を欲しいと言ってるんだからどうにもならんだろ。」
怒ってるんだろうか
このポーカーフェイスは怒りの表れ?
気にするのをやめて、窓の外をぼんやり眺めることにした。
「なぁ、もう恋愛しないって言ったの撤回しろよ」
あ、貝がひらいた。
「なんです?いきなり。」
「ずっと考えてたんだよ。その結論が出ただけだ」
「しませんよ。あれこれ考えて理性が働くような恋愛なら、また失うことが怖くなる。もしするなら、理性なんか壊れて理屈じゃなくて本能でしか求められなくなる人じゃなきゃ無理です。」
「なら、そうするまでだ」
「え?」
「俺に溺れてしまえばいい。理性なんて働かなくしてやる」
何を言い出すんだろう
「そこまで私にこだわる理由がわかりません。東雲さんなら、もっと美人とかバリキャリとか選び放題じゃないですか。」
「それは単なる理屈にすぎない。本能がお前を欲しいと言ってるんだからどうにもならんだろ。」