溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
消せない過去
眠い目をこすりながら、まだふわふわした夢の中を歩いてる感覚が抜けない。

昨日、、、あれからどうなったんだろう

事務所に着くと、東雲さん以外誰もいなかった。

「おはようございます。今朝は早いですね。」

「ん。おはよう。ちょっと、やることあってな。」

なんだろう

何かが引っ掛かる。

「、、、俺さ、お前に話さなきゃないことがある。」

「何でしょう」

「今夜、時間取れるか?」

「はい。」

「じゃあ、そのときに話す」

私も東雲さんもやけに冷静で、、、

その冷静さが逆に怖くなった。

何を言われるのか、そんなこと分かるはずもないのに。

どこから出てきたのか、覚悟みたいな、肝がすわるっていうのか、、、

ずっしりとした覚悟の塊が私のど真ん中を占領した。


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