嘘つきは恋のはじまり
それなのに。
「咲良は引っ込み思案じゃないよ。」
「え?」
箸を置いて、だいちゃんが真剣な目をして言う。
ぐっと見つめられて息が詰まりそうになる。
「派遣に登録したのも自分の意思だろ。紹介されたなら咲良にはこの仕事が適任だと思われたわけだし、実際それを立派にこなしてるんだから、咲良はちゃんと頑張ってる。引っ込み思案なんかじゃない。もっと自信持っていい。」
そう真剣に言われて、胸がいっぱいになった。
他人からしたら大したことではないかもしれない。
だけど私にとっては派遣に登録したことも、受付業務に決めたことも、どれも勇気を振り絞って一歩踏み出したことなのだ。
頑張りを認めてもらえたような気がして、込み上げてくるものが堪えきれなくなって慌てて目を伏せた。
「…だいちゃん優しいね。」
ポソリと呟いたのが聞こえたのかどうなのか、うつむいた私の頭にだいちゃんの優しくてあったかい手が添えられる。
そんな優しさが、余計に私の胸をきゅんきゅんと締め付けた。
「咲良は引っ込み思案じゃないよ。」
「え?」
箸を置いて、だいちゃんが真剣な目をして言う。
ぐっと見つめられて息が詰まりそうになる。
「派遣に登録したのも自分の意思だろ。紹介されたなら咲良にはこの仕事が適任だと思われたわけだし、実際それを立派にこなしてるんだから、咲良はちゃんと頑張ってる。引っ込み思案なんかじゃない。もっと自信持っていい。」
そう真剣に言われて、胸がいっぱいになった。
他人からしたら大したことではないかもしれない。
だけど私にとっては派遣に登録したことも、受付業務に決めたことも、どれも勇気を振り絞って一歩踏み出したことなのだ。
頑張りを認めてもらえたような気がして、込み上げてくるものが堪えきれなくなって慌てて目を伏せた。
「…だいちゃん優しいね。」
ポソリと呟いたのが聞こえたのかどうなのか、うつむいた私の頭にだいちゃんの優しくてあったかい手が添えられる。
そんな優しさが、余計に私の胸をきゅんきゅんと締め付けた。