“I've never been this much in love.”
さとちゃんは照れながら、調理場へと消えて行った。



「…悠ちゃんさぁ、どうかした?」



ランチを食べながら、葵が小声で聞いて来た。



「……ココを出たら話すよ…」



葵はニコニコしながら、『早く食べなきゃっ』って、俺にも早く食べろと急かす。



葵になら話しても良いと思った。



俺達は急いで食事を済まして、さとちゃんに手を振ってから外に出た。



「9月ってまだまだ暑いよなぁ…」



昼過ぎの陽射しは強くて、まだ夏が終わるには早い気がする9月の始め。



「なぁ…葵の好きな彼女、落とせそう?」



「んー、どうでしょ?多分、一筋縄じゃいかないけど…

初めて、どうしようもなく好きになったから、今はその気持ちを楽しんでるところだよ」



眩しく輝く太陽の下で葵は、微笑みながら言った。



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