“I've never been this much in love.”
葵には好きな人が居る。



容姿端麗で頭もいいし、寄ってくる女は沢山居て、選び放題と言うか…

そんな状況の中で、本気になれる女は居なくて、特定の人は作らなかった。



やっと好きな人が出来たかと思えば、葵の兄さんが好きらしく…なかなか苦戦している模様。



「悠ちゃんはどうしたんだよ?…もしかして、高校生の彼女に恋しちゃった!?」



「…その、もしかしてだよ」



葵は鋭い。



ふざけて言ったんだろうけど正解だったりする。



母の古くからの友人に高校生の女の子の家庭教師を頼まれ、恋に落ちてしまったと言う…ベタな展開なんだけど…



葵と同じなんだよ。



初めて、女を守ってあげたいとか、



笑顔を見たいとか、



幸せにしてあげたいとか思ってしまったんだ―――……



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