隣の席の彼
桃城に何かあったら言えよって言ったけど
ずっと心配だった
だから途中で雨が降って体育館に変更になったときは少し嬉しかった

けど気付いたときには遅くて桃城が倒れた

「桃城!」

気づいたら桃城の所に走ってる自分がいた

保健室に連れて行って
ベットにおろしたとき
ふと足が異様に腫れてることに気づいた

その時無性に自分に腹が立った
クソッ
守れなかった!

寝顔を見ながら絶対に守ると決めた

この時はまだ桃城に対しての気持ちが一体何なのか分からなかった
けど確かに他の女子とは明らかに違う感情だということだけは分かっていた

しばらくして桃城が目を覚まして
俺が運んだといったらちょっとびっくりしてた

足も大丈夫だと言ってたけど歩けなかった

教室まで肩を貸した
絃が来て
凄い心配してるのを見てちょっとだけもやっとした


桃城に家まで送ると伝えたら断られたけど
心配だからって言ったけど
本当は少しでもそばにいたかった
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