隣の席の彼
次の日下駄箱を開けると画鋲と紙が入ってた
消えろとか死ねとか書いてる

「今時こんなことする人いるんだ」

ちょっと感心した

誰にもバレないように捨てて
教室に行った

授業が始まり教科書取ろうとして机の中に手を入れたら
傷みが走った
見てみると手から血が出てた
慌てて中を覗いてみると教科書にも画鋲が仕込んであった

とりあえず止血をした

「桃城」

霧島くんが小さい声で呼んできた

「何?」

「手、どうした?」

「あ~教科書取ろうとして紙で切ったみたい」

「大丈夫か?」

「大丈夫だよ、止血もしたし!」

「あとでちゃんと保健室で手当してもらえよ」


「うん!」

授業が終わったけど保健室に行くか迷ってる
血も止まったし傷も大したことないと思うし

「おい!桃城
まさかとは思うけど保健室行かないつもりじゃないよな」
いや、霧島くん笑ってるけど笑顔が怖い

「だって血も止まったし傷も大したことなさそうだし」

「あほか!その場の応急処置をしただけだろ
ちゃんと消毒しないと悪化するぞ」

霧島くんがすごい心配してくれてる

「分かった、保健室行くね」

「俺も一緒に行く」

「えっいいよー1人で」

「いいから」
結局霧島くんも付いてくることになった


「あれ?誰もいない」

「職員室にいるみたいだぞ
ほら」
そう言われて扉を見ると
職員室にいますって書かれた紙が貼られてた

「職員室まで行くのめんどくさいよ」
どうしよ、また職員室まで行くのめんどくさいし

「見せて、俺がやるから」

「えっできるの?」













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