俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
「貴様!!真面目に働かんかぁ!!サボるんじゃない!!」

言っている途中で、私は笑ってしまっていた。リリーも「あの人なら…言いそう…!」とお腹を抱えて笑いながら言う。

しばらく二人で笑った後、いろんな話をした。スイーツのこと、おしゃれのこと、最近流行っている舞台の話ーーー。

最近は、ボランティア活動や対策本部の会議が忙しくて、こうしてカフェに来られなかった。リリーと話すのも少し久しぶり。お互いの話は止まることがない。

カラン、コロン。

カフェの入り口にぶら下げられたおしゃれなベルが鳴る。お客さんが来たのだ。話し込んでいたリリーも、「いらっしゃいませ!」とドアの方を向く。

私もドアの方を向いて、少し驚く。

「あれ?来てたんだ…」

黒い軍服の姿で、髪の毛を指先でいじりながらロビンさんが呟いている。

「ロビンさん、どうしてここに?仕事は…」

私が訊ねると、「今日は休み!」と素っ気ない返事が返ってくる。

ロビンさんとは、あまり仲良くなれそうな気がしない。私は仲良くなれたらいいなと思っているけど、ロビンさんは私に壁を作っている。そんな気がしていた。

「お仕事じゃないのに軍服なんですね…」

リーバスは休みの時は、警察官の制服ではなく私服。警察官の制服も、私服もどっちもかっこいいんだ!

「私の任務はジャック・グラスを逮捕すること!だから、いつでも戦えるようにしてるんだ」
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