俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
番外編三 甘い恋を教えて〜アレックスと小町〜
対策本部で一番小さくて、俺より年上なのに幼く見える。でも、しっかり者でとても真面目。
着物を着ている小町を見た時、俺は初めて見る黒髪に目を奪われた。でも口を開くと真面目な話。騒ぐのも苦手みたいで、俺とは話が合わないって正直思ってた。
小町としっかり話したのは、俺が対策本部の会議に慣れ始めた頃だった。
「痛ってぇ〜…」
俺は会議場に向かう途中で派手に転んでしまった。痛む膝を見てみると、傷ができ血があふれてくる。
足が痛くて走ることはできない。まあ、もう会議には遅刻している。俺は怒られることを覚悟してゆっくりと歩いた。学校で叱られ慣れてるから、リーバスなんて怖くないゼ!
「こんちは〜!!」
俺が明るく笑って会議室のドアを開けると、すぐにリーバスから「こら!!三十分以上遅刻しているではないか!!」と怒声が飛んでくる。予想通り!
「まあまあ、まだアレックスは学生だよ?」
クリスタルが頬杖をつきながらかばってくれるけど、すぐに「甘い!!遅刻したのに甘やかしては今後もーーー」とリーバスの説教が続く。はあ…。憂鬱…。
ドアの前に立ったまま、リーバスの説教を聞き続ける俺に小町が席を立って近づいてきた。幼く見えるけど、美人なのはたしか。ドキッとする。
「ん?どうしたの?」
俺がそう訊ねると、小町は俺の手を掴んだ。
「医務室に行きましょう!」
着物を着ている小町を見た時、俺は初めて見る黒髪に目を奪われた。でも口を開くと真面目な話。騒ぐのも苦手みたいで、俺とは話が合わないって正直思ってた。
小町としっかり話したのは、俺が対策本部の会議に慣れ始めた頃だった。
「痛ってぇ〜…」
俺は会議場に向かう途中で派手に転んでしまった。痛む膝を見てみると、傷ができ血があふれてくる。
足が痛くて走ることはできない。まあ、もう会議には遅刻している。俺は怒られることを覚悟してゆっくりと歩いた。学校で叱られ慣れてるから、リーバスなんて怖くないゼ!
「こんちは〜!!」
俺が明るく笑って会議室のドアを開けると、すぐにリーバスから「こら!!三十分以上遅刻しているではないか!!」と怒声が飛んでくる。予想通り!
「まあまあ、まだアレックスは学生だよ?」
クリスタルが頬杖をつきながらかばってくれるけど、すぐに「甘い!!遅刻したのに甘やかしては今後もーーー」とリーバスの説教が続く。はあ…。憂鬱…。
ドアの前に立ったまま、リーバスの説教を聞き続ける俺に小町が席を立って近づいてきた。幼く見えるけど、美人なのはたしか。ドキッとする。
「ん?どうしたの?」
俺がそう訊ねると、小町は俺の手を掴んだ。
「医務室に行きましょう!」