俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
俺は、クリスタルの柔らかな髪に触れる。クリスタルは穏やかな表情で眠り続けたままだ。

昨日は初めてなのに無理をさせてしまった。今日はゆっくりさせてやろう。

愛しい人とつながった。その嬉しさで、胸はいっぱいだ。

「……ん……」

クリスタルがゆっくり目を開ける。

「おはよぉ」

寝ぼけた顔で笑うクリスタルが愛しくて、俺もキスをしながら「おはよう」と言った。

「クリスタル、お前が俺の最初で最後の人だ」

俺がそう言うと、クリスタルは「私も、あなたが最初で最後の人」と微笑む。

しばらくキスをした後、俺たちはまた眠りに落ちた。

初めての夜と朝は特別で、きっとこれから先も忘れない。

クリスタルを抱きしめながら、俺は思った。
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