俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
マヌケな警察に捕まらなかった。だから、きっとすぐにあの二人には会えるはずだ。

俺は舌舐めずりをして、目の前の海を眺めた。



今日は世界平和対策本部の会議!会議の時は、私の胸はいつも踊るように高鳴っている。

リーバスが一晩中抱きしめてくれた日から、不安がかなり和らいだ。恐怖が完全になくなったわけではないけれど、二人の絆はさらに深く絡まった気がする。

リーバスは私を一人にさせるのが心配みたいで、私もベルの散歩に一緒に行くようになった。ご飯の時間はいつもより遅くなるけど、楽しいからいいや。

「リーバス!ベル!すぐにご飯の準備するからね!」

家に帰ると手を洗い、真っ先にエプロンをつける。すると、必ずリーバスはこう言うの。

「クリスタル、俺も手伝う」

「大丈夫だよ?前よりは包丁の使い方、慣れたし…」

「そういうことではない!」

リーバスは顔を赤くしながら、目を逸らす。

「……い、一緒に……したい……んだ……」

恥ずかしがるリーバスに、私は同じように真っ赤な顔で「しょうがないなあ」と答える。

甘い夜も好きだけど、リーバスと過ごすなら時間なんて関係ない。いつだって、どこにいたって、楽しくて特別だから!

ご飯を一緒に作り、いつものように食べ、一緒に家を出る。
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