あなたへの月
茅捺のバスの席の隣は美里だった。
つまり、
茅捺 美里
桃花 モカの席順だ。
あんまり美里とは話しをしたことがないから気まずいな…
「…ねぇねぇ茅捺ちゃん♪」
「…ぅはいっ!!」
突然 美里に呼ばれたので茅捺はびっくりして変な高い声を出してしまった。
「…なんか茅捺ちゃんうけるね☆」
美里は女の子って感じの笑い方をする。
そりゃ女の子だから当たり前か…
茅捺は自分にツッコミを入れて1人芸をしていた。
「…茅捺ちゃんは何で亮太の事が好きになったの?」
「…え?」