あなたへの月





「…あたしね…





…龍輝が好きなの」







…龍輝?






龍輝…







ってあのっ!?






「…えっ!?い、いつから!?」






茅捺は興奮したのか、バスの席を立って身を乗り出した。






「茅捺ちゃん…
落ち着いて…ι」






「…あっゴメン」






茅捺が椅子に座ると美里はゆっくりと話し始めた。







「…あれは小学3年生の時だったかな…―」
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