先生と苺大福



小さい子を見守るような先生の表情に悔しくなって私がふてくされると、



先生の右手が私の口の近くに触れた。



「ついてる。」



先生の親指には白いクリームが付いていた。



口周りにクリームを付けるなんて・・・確かに子供だ・・・情けない・・・



口の中の苺大福を惜しくも急いで飲み込む。



「すみません・・・。ちょっと待ってください、ティッシュあるので・・・」



鞄から新品のポケットティッシュを取り出し、中身を取り出そうとしていると、
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