先生と苺大福



(ど、どうしよう・・)



もう訳が分からなくなり、脳内が真っ白になる。



いわゆるパニック状態だ。



「おいしい?」



先生からは聞いたことのない低く静かな声に、肺のあたりがじわっと熱くなる。



もう無理、そう思って口を離そうとすると、そうはさせるか、と言わんばかりに先生の指が口内の更に奥に入り込んできた。



「こほっ・・・」



喉の奥に先生の指が触れ、むせていると、
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