先生と苺大福
ガラッ
扉が開いて、誰かが入ってきた。
(やばい!先生だ!)
慌てて涙を隠そうと窓側を向いて、目を見開き乾燥させる。
涙隠しに関してはプロだ。
「おっ、おまえ一人か?」
うう・・・これ以上追い打ちをかけるのはやめてくれ・・・
「あはは・・天気良いんで皆外で食べてるんだと思いますよ~」
充血した目を隠すため、目線を下に向けながら答えた。
「なるほどねー、入ったときすっからかんだったからびっくりしちゃったよ(笑)」
「ですね(笑)」
(神様、お願いです。この人を早く教室から連れ出してください。)