先生と苺大福
「おっ、うまそうな弁当だな~」
私の神頼みとは相反して、先生はついに私の席の目の前まで来てしまった。
「母親の愛情弁当か~?」
「いえ・・・自分で・・・」
「えっ、・・・これ自分で作ったの?!」
「まあ・・はは・・」
「すごっ」
本当に驚いているのか、目を見開き手を口元に当てている。
「もう俺六時以降何も食ってないんだよ~」
今度は泣きそうな顔でお腹をさする。
これは・・・あれか?
遠回しにお弁当を分けてくれと言っているのか?
「あの・・よかったら少し食べますか?」