先生と苺大福



「えっ?あ!いやいや!ごめん、今のそういう意味じゃないよ。それにほら。昼飯用に買っておいた”とっておき”があるから!」



「”とっておき”?」



「ふっふっふ・・・ジャン!」



先生は少し自慢げに笑みを浮かべ、紙袋の中から小さな箱を取り出した。



「あっ、それ壱期堂のクリーム苺大福!!」



「おっ、知ってるのか?」



「はい!甘いものには目がないもので。・・・でも先生、お昼それだけですか?」



「ん?何かまずいか?」



成人男性が和菓子だけで残りの授業を乗り切るつもりとは・・・
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