先生と苺大福
「これ、食べてください。」
そう言って私は串刺しのミートボールを差し出した。
冷凍食品に間違いは無いだろう。
「・・・本当にいいのか?」
「苺大福だけじゃ倒れますよ(笑)」
「ありがとう。じゃあ・・遠慮無くいただくよ。」
そう言って一本の串に刺されたミートボール三つを一気に口に入れて頬張った。
「か~~っ、優しさが心に染みますな~」
”優しさ”
いままで、嫌われたくないがために誰に対しても優しさを与えるようにしてきた。
でもそれは見返りーーー私に対する”優しさ”を求めての行動だったのだと思う。