先生と苺大福



こしあん、ふわふわのクリーム、甘酸っぱいあまおう苺のハーモニーが口の中に広がる。



「だろ!!」



嬉しそうにくしゃっと笑う先生に少しだけキュン、としてしまった。



「先生が作ったんじゃないじゃん(笑)」



「あ。そっか。ははっ」



久しぶりに他人と笑い合った気がする。



また涙があふれそうになって、思わず残りの苺大福を全部口に詰めた。



一生懸命頬張っていると、目の前の先生が微笑ましそうに私を見て笑っていた。



「あんへふか(なんですか)・・・」
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