もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜



「健斗、キスばっかり……」
「唯香がかわいいのが悪い」

「絶対嘘。欲求不満なだけだ」


そんなわけねぇだろ。
唯香以外の女に興味はない。

ただあるのは、目の前の女に対しての欲だけだ。


「じゃあ、唯香はなんで抵抗しない?」
「えっ……」

「さっきも泣くだけで、すぐ寝たし。
それに今だってまだ、俺に乗っかったまま」

「……っ」


俺の質問に唯香は答えようとしない。
ただ、顔を赤くするだけ。


ほら、また唯香は期待させるような反応をする。
ここまでくれば、鈍感も罪レベルだ。

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