もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「あ、ごめん。今日は彼氏とデートだから」
学校に着き、美玲を誘ってみたのだが、残念ながら今日は彼氏との予定があるらしく。
「そっか」
「須羽を誘えばよくない?」
「そ、そうだけど……」
正論を言う美玲。
だけどわかっていない。
健斗と映画に行ったとして、どうなるかなんて目に見えている。
また健斗の好き勝手やられるのだ。
だけど、そりゃ私だって“放課後の制服デート”というものをしてみたい。
結局その気持ちが勝ち、健斗が学校に来たら誘おうと思ったのだけれど……。