もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「じゃあ図書委員の仕事がある日の前日は?
だから……来週の火曜日だな」
「来週の火曜日?いけると思うよ。
バイトはないの?」
「ああ、その日はない」
ということで、来週の火曜日に映画デートが決まった。
さっきは少し健斗を誘うことにためらっていたけれど、今は楽しみでいっぱいだった。
「健斗はどんな飲食店でバイトしているの?」
結構前に聞いた時は、飲食店って言っていたけれど。
あまり詳しくは聞いていなくて、このタイミングで聞いてみた。
「親戚が経営するカフェ」
「親戚のお手伝いしてるんだ」
「まあそうなるな。誘われて、始めた感じ」
「健斗がウェイトレスって、絶対客が多そう」
健斗目当ての人もいたりして……と思ったら、それはそれで嫌だった。