もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
一度部屋を後にし、リビングへと向かう。
もちろんだが家に親はいない。
どちらも出かけている。
唯香の望み通り、桃のアイスを用意し、結局はお菓子とジュースも追加しておいた。
唯香のことだ、あったら絶対食べるはず。
部屋に戻れば、唯香は俺のほうを見るなり、やっぱり目を輝かせた。
「桃だらけ……!」
「子供みたいだな」
「い、いいよ別に子供でも……!桃が好きだから」
嬉しそうに笑う唯香。
この笑顔をずっと見ていたいなって、思う。