もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「自滅」
「や、やっぱなしで!」
「キスくらい平気でしてんのにな」
「無理矢理されてるの間違いかと!」
焦る唯香が面白くて、かわいくて、
やっぱり、いじめるのをやめられない。
アイスを持つ唯香の手首を掴み、その唇にキスを落とす。
たった一瞬のキスだったが、桃の味がした。
「……っ、ば、バカ」
「真っ赤」
「不意打ちでそういうことするのなし!」
「じゃあ宣言すればいい?」
「ダメ!」
唯香の反応に対し、思わず笑ってしまう。
すると唯香が拗ねてしまい、黙ったままアイスをまた食べ始める。