もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「やっぱ子供」
「…………」
どうやら無視を決め込んだらしく、俺のほうを見ようとしない。
頬を突っついても唯香はピクッと反応するだけで、黙々とアイスを食べるだけ。
さっきまであんなはしゃいでいたのに、急に拗ねて、コロコロ表情を変える。
「……ま、いいや」
もう一度キスしてもいいのだが、違う反応が見たくて俺はわざとベッドに移動して横になった。
ふと唯香の視線が感じ、わざと背中を向けてやる。
「……健斗、寝るの?」
すると唯香がようやく話しかけてきた。
どこか寂しそうな声。