もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
健斗が、私のこと好き。
それは光原先輩から見て、そう思うってこと?
「それに、自信持てばいいよ」
「自信……」
自信なんてない。
私なんかが健斗と……って、いつも思う。
だけど、そんなマイナスなことばかり考えたって意味がないことくらい、知っている。
その後は電車に揺られながら、あまり光原先輩と話すことはなく、学校の最寄駅に着いた。
「じゃあ行こっか」
光原先輩に誘導され、私も電車を降り、ふたりで学校へと目指す。