もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「唯香、自分で何言ってるかわかってんの?」
健斗が目を見張る。
「わかってるよ。
健斗が好きなの、私」
健斗に抱きつきたいのに、体が押し付けられてるせいで動けないのがもどかしい。
「じゃあなんで朝…」
「健斗が誤解しただけっていうか、まだ健斗が私のこと好きかもって自信なかったから、確かめたっていうか……普通に光原先輩と一緒に登校しただけ……んっ」
まだ話している途中なのに、健斗に唇を塞がれてしまった。
前までは、好きでもないのにキスされているって思っていたから悲しかったけれど。
今は違う。