もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
オーナーさんに挨拶をし、私たちはカウンターの奥にある控え室へと入った。
控え室の中は、思ったよりも広くて余裕があり、奥にはカーテンで仕切られた更衣室があった。
カーテンを閉め、先に私が着替える。
黒いズボンと白いシャツだったから、学校の格好とほとんど変わらない。
ただスカートがズボンに変わる程度だ。
私が着替え終えると、次に健斗が着替えて。
その間もずっと心臓がバクバクと音を立て、鳴り止まない。
初バイトは、緊張しかなかった。