もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「じゃあ唯香ちゃんは店前の掃除したら終わりにしよう。
健斗はテーブル拭いて」
バイト終了時間の10分前になり、オーナーに指示された私たちはそれぞれ持ち場につく。
ほうきとちりとりを持ち、私は店の外に出ると、もうだいぶ暗くなっていて。
結構頑張ったなぁと思いつつ、ほうきでゴミをはいていたら……。
「なぁ、かわいくね?」
「確かに」
近くでヒソヒソと私を見ながら話す男ふたりが立っていて、なんとなく嫌だなって思いながら掃除をしていた私。