もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「な、なんで、今着替えてる…」
「何簡単に触られてんの?」
「……え?」
さっきまで優しかったはずの健斗に、なぜか怒られてしまう。
「簡単に触られてんじゃねぇよ」
「ちょ、着替えてるってば」
「あー、無理。
もう、限界だから」
「はあ!?」
今ここで、それを言う!?
仮にも控え室で、オーナーが来る可能性だってあるのに。
健斗は私の体を、狭い更衣室の壁へと追いやる。
「ま、待って……」
「待つわけねぇだろ」
健斗はそう言って、私の唇を強引に塞いできた。