もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
緊張した面持ちで掲示板のある、1階の職員室前を目指し足を進める。
「うわ……人が、すごい」
掲示板の近くに着くと、その人の多さに思わず独り言を呟いてしまった。
みんな掲示板の周りに集まり、騒いだり喜んだり、泣いたりしていて。
私だって今すぐ見たいけれど、人が流れていくのを待つ。
数分ほど経ち、ようやく掲示板に貼られたクラス表が見えるところまでやってきた。
まだ少し離れていたため、目を細めながら1組から確認していく。
どうか、お願い。
同じクラスであってほしい。
私と彼は苗字が同じ“す”から始まるから、クラスが一緒ならほぼ前後で間違いない。
1年の時もそうだった。