もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
だから今回も前後であることを願い、1組から順番に見ていく。
そして4組のところになり、私の視線は止まった。
「……やった」
また口からこぼれた独り言。
それぐらい、嬉しくてたまらなくて。
4組の欄に、まず私の名前である【鈴野 唯香(すずの ゆいか)】と書かれてあった。
そして、そのすぐ後ろには……。
私の好きな人の名前である、【須羽 健斗(すわ けんと)】と書かれていて。
神様は本当にいるのだと、この時本気で思った。
また、健斗と同じだと。
嬉しくて泣きそうになるのをこらえながら、私は2年4組へと向かう。
これでまた1年、健斗と一緒のクラスで過ごせるのだ。
ここ最近で一番嬉しくて、緊張から解放された私は息をゆっくりと吐いた。