もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜



「な、何いきなり…」

私が、ひどいやつ?
そう思われるほど、健斗に何かした覚えはない。


「だってその通りだろ?
俺と付き合った次の日に、他の男と浮気するなんて」



そしたらまさかの爆弾発言を健斗にされてしまい。

数秒の沈黙が流れた後。
私より先にクラスのみんなが反応を示し、またざわざわと騒ぎ出してしまった。


「ちょ、え、ま、唯香!!」
「どういうことだよ!?」

こればかりは男子も反応した。


さ、最悪だ……こんな形でカミングアウトしてしまうだなんて。


ちらっと健斗を見れば、本人は楽しそうに笑っている。

健斗の目当てはどうやらこれだったらしい。

< 71 / 269 >

この作品をシェア

pagetop