もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「な、何いきなり…」
私が、ひどいやつ?
そう思われるほど、健斗に何かした覚えはない。
「だってその通りだろ?
俺と付き合った次の日に、他の男と浮気するなんて」
そしたらまさかの爆弾発言を健斗にされてしまい。
数秒の沈黙が流れた後。
私より先にクラスのみんなが反応を示し、またざわざわと騒ぎ出してしまった。
「ちょ、え、ま、唯香!!」
「どういうことだよ!?」
こればかりは男子も反応した。
さ、最悪だ……こんな形でカミングアウトしてしまうだなんて。
ちらっと健斗を見れば、本人は楽しそうに笑っている。
健斗の目当てはどうやらこれだったらしい。