もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「ふっ、かわいいやつ」
「……っ!?」
当然のごとく健斗に嘘を見抜かれてしまい、さらには小さく笑われて『かわいい』と言われた。
恥ずかしくなって、顔が熱くなる。
「昨日のキスぐらいで寝不足になってどうする」
「なっ……!」
寝不足の理由を簡単に言い当てられてしまい、私は言葉を失った。
「やっぱ図星」
「だ、だって……その、普通に緊張するっていうか、あの……」
ダメだ。
余計にテンパっている私。
これだと相手の思うツボ。
今だって私の反応を見て楽しそうに笑っている。