もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「照れた」
「て、照れてない」
「意外とツンデレ?」
「ち、違います……!」
さっきから健斗に遊ばれている私だけれど、そんなこと言われたら照れるに決まっている。
とにかく必死で顔を手で仰ぎ、熱さを抑えようと頑張る。
「……必死」
「早く行くよ……!」
周りにはちらほらと人が通るため、やり取りを聞かれかねない。
そのため私な一刻も早く健斗の家に着きたくて、進む足を早めた。