「Last note」〜特性を持つ者へ3
病院に着き病室を覗くと、
式の時とはまるで雰囲気の違う誉が
あずみさんの傍で脱力していた。
「誉、大丈夫か?顔色悪いよ…」
缶コーヒーを渡すが、誉は黙って首を振った。
「俺は大丈夫…あずみの方が今、辛い…」
そう言って、意識のないあずみさんの手を握った。
鼻に通された命の管……静かな呼吸の音が病室にそっと響いてる。
普段の明るさからは想像つかない程に落ち込んでいる誉を見ると、胸が張り裂けそうだ。
「…現場にタロットカードが落ちてたんだ。
犯人が落としたか置いてったかの可能性があるから、大学にこれから行って調べてくるよ。」
「……何のタロットカード?」
誉はカードの件が気になってやっと俺の顔を見てくれた。
式の時とはまるで雰囲気の違う誉が
あずみさんの傍で脱力していた。
「誉、大丈夫か?顔色悪いよ…」
缶コーヒーを渡すが、誉は黙って首を振った。
「俺は大丈夫…あずみの方が今、辛い…」
そう言って、意識のないあずみさんの手を握った。
鼻に通された命の管……静かな呼吸の音が病室にそっと響いてる。
普段の明るさからは想像つかない程に落ち込んでいる誉を見ると、胸が張り裂けそうだ。
「…現場にタロットカードが落ちてたんだ。
犯人が落としたか置いてったかの可能性があるから、大学にこれから行って調べてくるよ。」
「……何のタロットカード?」
誉はカードの件が気になってやっと俺の顔を見てくれた。