「Last note」〜特性を持つ者へ3

今日は土曜日だが、相変わらず大学内は人が多い。
特別講義を受けに来ただろう人もいる。
大学内は色々と環境が整っているから過ごしやすいのだ。
俺も休日は良く図書室やカフェで過ごしていた。

「青山くん！」

3人で歩いているとハスキーな女性の声に呼ばれた。

「門真先生、こんにちは。」

黒いワンピースに黒いアシンメトリーの個性的な髪型の門真先生がニコニコしながらこちらに向かってきた。
彼女が、占いサークルの顧問。
門真 橙子(ｶﾄﾞﾏ ﾄｳｺ)さんだ。

「あすかちゃんから連絡来て、青山くんが来るかもって聞いたんだ。あずみちゃんは無事なの？
本当に、お気の毒よ…。」

「一命は取り留めました。
門真先生はお元気そうですね。」

そう言うとピースして元気さをアピールしてきた。