「Last note」〜特性を持つ者へ3

凶器を握りしめると、

最初にまず、ナイフの錆びた匂いを感じた。

ーーーーーーーー

ガンッ!!!

"あずみ……殺してやる!!"

あの時の感覚と同じビジョンだ…。


"池田くん、始めるよ?"

外から女性の声がすると、
池田はパチンと指を鳴らす。

鏡に映っていた身体が透けていくと、
凶器のナイフだけが浮いている…。

浮いたナイフはトイレから出ると、

女性が受け取り、
パーティドレスの裾を捲りあげ仕込まれた…。

見覚えのあるドレスの柄と

甘いバニラの香水の匂い………。


ーーーーーーーー

「……見つけた。共犯者が誰か分かった。」

< 47 / 84 >

この作品をシェア

pagetop